ルートポートと代表ポート

こんばんは。いかだくだりです。

「設計・分析・管理のすべて」のP374でルートポートと代表ポートの選択論理が説明されています。

ルートポートのところで「入ってくるメッセージのルートパスコストがいちばん小さいポート」とありますが、このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト+受信ポートのコストと考えてよいでしょうか?

また代表ポートのところで「ルートパスコストが小さいメッセージを送ってくる相手」とありますが、このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト(のみ)と考えてよいでしょうか?

あと、代表ポートのところで「そこで、そこへのメッセージ転送をやめる」とありますが、ここで言う「メッセージ」にはBPDUは含まれないと考えてよいでしょうか?

名前: 
いかだくだり
日時: 
04/06/18 20:15

コメント

いかだくだりさん,こんにちわ。
メッセージを見逃しており,返事遅くなりました。
ゴメンナサイ。

>ルートポートのところで「入ってくるメッセージのルートパスコストが
>いちばん小さいポート」とありますが、
>このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト+受信ポートの
>コストと考えてよいでしょうか?

BPDUを転送するとき,
受信したメッセージのルートパスコストに送信ポートのコスト値を加算します。
そのため,メッセージに記載してあるルートパスコストは
ルートからそのポートに至るまでの,
コストの合計値が入っていることになります。
だから,受信したときに,
改めて受信ポートのコストを加算する必要はありません。

>また代表ポートのところで
>「ルートパスコストが小さいメッセージを送ってくる相手」とありますが、
>このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト(のみ)
>と考えてよいでしょうか?

うーん,この質問の意図が今ひとつわからないのですが,
代表ポートを決める判断基準は
BPDUに記載されているルートパスコストと考えていいでしょう。

>あと、代表ポートのところで「そこで、そこへのメッセージ転送をやめる」とありますが、
>ここで言う「メッセージ」にはBPDUは含まれないと考えてよいでしょうか?

ここで言うメッセージはBPDUのことです。
だから,自分よりルートに近いポートに対するBPDUの転送をやめる
ということです。

『設計・分析・管理のすべて』には,ページ数の制約があるため,
考え方の概要しか書いてありません。
細かい動作に興味があるようでしたら,
下記にある標準仕様を読むことをお勧めします。

http://standards.ieee.org/getieee802/portfolio.html

こんばんは

>>ルートポートのところで「入ってくるメッセージのルートパスコストが
>>いちばん小さいポート」とありますが、
>>このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト+受信ポートの
>>コストと考えてよいでしょうか?
>
>BPDUを転送するとき,
>受信したメッセージのルートパスコストに送信ポートのコスト値を加算します。
>そのため,メッセージに記載してあるルートパスコストは
>ルートからそのポートに至るまでの,
>コストの合計値が入っていることになります。
>だから,受信したときに,
>改めて受信ポートのコストを加算する必要はありません。

>http://standards.ieee.org/getieee802/portfolio.html
の図8.2のスパニングツリーの例を見ると、ルートパスコストへのポートコストの加算は、BPDU送信ブリッジの送信ポートのコストではなく、BPDU受信ブリッジの受信ポートのコストであるように思うのですが。
(そうだとすると図8.2は辻褄が合いますが、逆だとすると各ブリッジのルートパスコストと各ポートのコストの間の辻褄が合わなくなります。)

そして(加算した結果の)自分自身のルートパスコストが一番小さくなるポートをルートポートとして選ぶということになるかと思います。

>
>>また代表ポートのところで
>>「ルートパスコストが小さいメッセージを送ってくる相手」とありますが、
>>このルートパスコストはBPDUで通知されるルートパスコスト(のみ)
>>と考えてよいでしょうか?
>
>うーん,この質問の意図が今ひとつわからないのですが,
>代表ポートを決める判断基準は
>BPDUに記載されているルートパスコストと考えていいでしょう。

代表ブリッジを選択するうえでの判断論理は、
「自ブリッジのルートパスコストと、セグメントによって直接接続されている隣接ブリッジのルートパスコストを比較して、小さい方がそのセグメントに対する代表ブリッジになる」
というものかと思いました。隣接ブリッジのルートパスコストと比較するのなら、自ブリッジでその相手からのBPDUを受信した時の受信ポートのコストは足してはいけないのかなと思い、そのことを確認したくて質問致しました。

>
>>あと、代表ポートのところで「そこで、そこへのメッセージ転送をやめる」とありますが、
>>ここで言う「メッセージ」にはBPDUは含まれないと考えてよいでしょうか?
>
>ここで言うメッセージはBPDUのことです。
>だから,自分よりルートに近いポートに対するBPDUの転送をやめる
>ということです。

わかりました。
それだと以前に質問したBPDUのブロードキャストストームにはならないですね。ある箇所で転送をやめてしまうわけですから。

>>http://standards.ieee.org/getieee802/portfolio.html
>の図8.2のスパニングツリーの例を見ると、ルートパスコストへのポートコストの加算は、
>BPDU送信ブリッジの送信ポートのコストではなく、
>BPDU受信ブリッジの受信ポートのコストであるように思うのですが。

あらま,そうですね。
勘違いでした。前言撤回です。ゴメンナサイ。

>隣接ブリッジのルートパスコストと比較するのなら、
>自ブリッジでその相手からのBPDUを受信した時の受信ポートのコストは
>足してはいけないのかなと思い、そのことを確認したくて質問致しました。

BPDUには,各ブリッジのルートパスコストがそのまま入る形になるので,
受信ポートのコストを加算せずに,そのまま比較すればよいということですね。

納得しました。