インターネットは何故タダ?

お世話になっています。いかだくだりです。

素朴な疑問なのですが、インターネットは(アクセス回線使用料やプロバイダの接続料を除いて)何故タダでやっていけるのでしょうか?

企業内通信網を構築するのに昔は専用線を使うことが一般的で、距離や帯域に応じた料金がかかりました。それと同じことがフレームリレー網でできるようになり、距離に関係なく割安な料金になりました。現在ではインターネットVPNで同じことができるようになりました。

また電話もインターネット上のVoIPに置き換わろうとしています。

これらすべての根源はインターネットがタダである点にある思います。

しかし、インターネットのトラヒックが増えれば当然インターネットを構成する設備を増やす必要があるし、設備の保守や工事などにも費用がかかるはず。何故タダでやっていけるのでしょうか?

名前: 
いかだくだり
日時: 
03/07/10 11:48

コメント

いかだくだりさん,こんにちわ。

まず,インターネットを次の三つに分解して考えてみましょう。
(a)アクセス回線
(b)プロバイダの設備
(c)インターネットに公開しているサーバ

このうち,(a)と(b)が有料で,(c)が無料だということですね。
この(c)が無料だというところが疑問なのかと思います。
それは,誰が何のために運営しているのかを考えてみれば,
自ずと答えが出てくるでしょう。
(a)と(b)は通信サービスを事業としている民間企業が運営する場合が多いので,
有料になるのですが,(c)の部分は性格が違います。

(c)は会社の宣伝のために運営していたり,
公共的な目的のために政府関係機関や自治体が運営したり,
とさまざまです。
その目的が無料で情報を提供することにありますから,
料金を徴収しないわけです。
料金を徴収しませんから,運営費は運営者が自分で負担します。
宣伝や告知活動は,インターネットに限らず,料金を徴収しませんから,
無料だということ自体は不思議でもなんでもありません。

ただ,これがすべてではありません。
中には営利目的のためにサーバを運営していることもあります。
映像などのコンテンツを有料で配信するものがその代表例でしょう。
そういった営利目的のサービスは有料です。

>いかだくだりさん,こんにちわ。

どうも、こんにちは。

>まず,インターネットを次の三つに分解して考えてみましょう。
>(a)アクセス回線
>(b)プロバイダの設備
>(c)インターネットに公開しているサーバ
>
>このうち,(a)と(b)が有料で,(c)が無料だということですね。
>この(c)が無料だというところが疑問なのかと思います。

すみません。質問の仕方がよくありませんでした。

まず、インターネットの設備はプロバイダが提供しているのでしょうか?
(プロバイダはインターネットへの接続サービスを提供しているだけかと思っていました。)

で、お聞きしたかったのは、インターネットの設備というのはかなり大規模なものと思われ、その設置や維持などの費用も当然少なからずかかるはずなのに、我々が無料で利用できるのは何故か? ということです。

簡単に言うと、NTTの電話が有料で、インターネットのVoIP電話が無料なのは何故か? ということです。

よろしくお願い致します。

あら,外したみたいですね。ゴメンナサイ。

>まず、インターネットの設備はプロバイダが提供しているのでしょうか?

インターネットの設備として全部一まとめにして考えるのは乱暴ですが,
プロバイダが設備を持っていると考えていいでしょう。
で,そこにかかる費用はユーザから徴収したインターネット接続料で賄います。
だから,この部分は無料ではなく,有料だと考えた方がよいでしょう。

>簡単に言うと、NTTの電話が有料で、インターネットのVoIP電話が無料なのは何故か? ということです。

インターネットのVoIPは無料じゃないと思いますよ。
インターネット接続料を払ってインターネットに接続しなければ,
インターネットVoIPを使えないわけですから,
料金を払っていることになるような気がします。
ただ,インターネット接続料は定額制なので,いくら使っても料金は一定ですから,
VoIPというアプリケーションが増えても,定額の料金が変わらないので,
(VoIPのオプション料金を徴収するところもありますけど...)
一見無料に見える,ということじゃないのかしら。

定額制と従量制の違いを考えてみるとよさそうに思います。

>>まず、インターネットの設備はプロバイダが提供しているのでしょうか?
>
>インターネットの設備として全部一まとめにして考えるのは乱暴ですが,
>プロバイダが設備を持っていると考えていいでしょう。
>で,そこにかかる費用はユーザから徴収したインターネット接続料で賄います。
>だから,この部分は無料ではなく,有料だと考えた方がよいでしょう。

わかりました。有難うございます。

定額制というのがポイントですね。

現在のトレンドとして、いろいろなトラヒックが料金の安さからインターネットへと向かっていますよね。電話を代表として。必然インターネットのトラヒックがどんどん増えていくはずですね。

そこで、輻輳が発生しないようにするには設備を増設する等しなければいけなくなるので、その分プロバイダに設備投資費がかかり、いずれ利用者が払うプロバイダ接続料金に跳ね返って来る可能性があるということでしょうか?

>そこで、輻輳が発生しないようにするには設備を増設する等しなければいけなくなるので、その分プロバイダに設備投資費がかかり、いずれ利用者が払うプロバイダ接続料金に跳ね返って来る可能性があるということでしょうか?

うーん。難しい質問ですね。

トラフィックは確かに増えますが,
ルータなどの機器の性能が向上することも忘れてはいけません。
性能向上がトラフィック増加を上回れば投資額を増やさなくても,
トラフィックをさばけるはずなので,料金アップにはならないと思います。
ただ,プロバイダの立場から見ると,
それだけだと売り上げが増えませんから,ビジネス的な面白味がないですね。
だから,映像配信などの有料コンテンツで売り上げを増やそうとするでしょう。
(実際に皆トライしていますよね。実を結んだ例はまだ少ないようですが)
その結果,ユーザが払う金額の合計が増える,という可能性は十分あると思います。

未来は,神のみぞ知る,ですから何ともいえませんが...

お付き合い頂き有難うございました。
またよろしくお願いします。