MRTGの平均値について
昨日(7月30日)のセミナーに参加して戸根様の基調講演を拝聴させて
いただきました ろく と申します。大変、参考になるお話を伺えてよかった
と感じております。講演の中で先生はグラフから推察してMRTGの
トラフィック平均値のお話をされておりました。自分もMRTGを利用
しておりますが、以前から疑問に思っていた事がありましたので質問させて
いただきます。
・対象機器はトラフィックなどの情報をリアルタイムに自MIBに格納している
・MRTGは5分おきに対象機器にトラフィックなどの情報を問い合わせる
・MRTGの「一日グラフ(5分平均)」はその数値に基づいてグラフを
作成する(平均でなく5分間隔のプロット:12点/1時間)
・しかし「週間グラフ(30分平均)」のものは、平均値(5分おきの
トラフィックを足して30分なら6で平均する)をグラフ化する
MRTGがグラフを作成する手順は上記の方法であり、「一日グラフ(5分平均)」は平均でなくポイントの数値だと考えておりましたが間違いでしょうか?
日時:
04/07/31 14:29
コメント
計測した値自身が平均値
ろくさん,こんにちわ。
聴講ありがとうございました。
昨日は時間が足りなくてその辺の説明が不十分だったのですが,
言いたかったことは次のようなことです。
SNMPでネットワークの混雑具合を測定するときは
(1)機器がパケット数やバイト数などをMIBに記録する
(2)SNMPマネージャ(MRTGなど)が定期的にMIBの情報を取得する
(3)SNMPマネージャは取得した情報を元にグラフや一覧表を作る
という風に動きます。
ここで,SNMPマネージャが,たとえば,5分間隔で情報を取得したとすると,
5分間に何パケット,あるいは何バイト流れたのかはわかりますが,
その5分間にどのくらいの変動があったのかまではわかりません。
だから,その5分間についていえば,平均値を算出することしかできません。
その意味で平均値という言葉を使ったのであって,
MRTGがグラフを作成するときに平均値を計算するかどうかではないんです。
> 「一日グラフ(5分平均)」は平均でなくポイントの数値だと考えておりましたが
この『ポイントの数値』自体が平均値だということなんです。
言葉が足りなくてゴメンナサイ。
Re 計測した値自身が平均値
戸根様
ありがとうございました。
たとえば、SNMPでネットワークの混雑具合を測定するときは
MIBにはその時点(?)のパケット数やバイト数などが
記録されているため、MRTGなどで変化を表現するには前回の
数値と今回の数値の差を比較して表現するしかないため「平均」
という言葉になったのですね。適切な帯域の確保を行うために
バースト的なトラフィックを測定するにはなにか別のツールとかが
必要になるのですね。
又、MIBの情報はリアルタイムで更新されるものでしょうか
リアルタイムならばMTRG側の測定時間を短縮することで
制度を上げる事ができるとは思いますが、所詮は平均になってしまうので
あまり意味のないことなのでしょうか?
公演中の先生の言葉がきっかけであやふやな部分がはっきりしました
ありがとうございました。
測定間隔を短縮するとトラフィックが上昇
>たとえば、SNMPでネットワークの混雑具合を測定するときは
>MIBにはその時点(?)のパケット数やバイト数などが
>記録されているため、MRTGなどで変化を表現するには前回の
>数値と今回の数値の差を比較して表現するしかないため「平均」
>という言葉になったのですね。
そういうことなんですよ。
>又、MIBの情報はリアルタイムで更新されるものでしょうか
メーカや機種にもよりますけど,
バイト数やパケット数は,ほとんどがパケット送受信のハードウェアでカウントします。
だから,リアルタイムだと思っていいでしょう。
>リアルタイムならばMTRG側の測定時間を短縮することで
>制度を上げる事ができるとは思いますが、
確かに測定間隔を短縮すれば精度は上がります。
> 所詮は平均になってしまうのであまり意味のないことなのでしょうか?
意味がないわけではないのですが,
測定間隔を短縮すると,SNMPのメッセージが増え,トラフィックが増えます。
測定間隔を短縮すれば機器の負荷も上がります。
だから,むやみに測定間隔を短縮するわけにはいきません。
5分程度の間隔で測定するのはそのためです。
この辺の事情もSNMPという仕組みがわかっていれば,
推測できるはずだと思います。
だから,仕組みをちゃんと理解することが一番大切だということです。
あの日,一番お話したかったのは,そのことでした。