ADSLについて

お世話になります。
日経NETWORKの7月号にある「インターネットはなぜつながるのか」
を見させて頂きました。
一点疑問に思ったのですが、ADSLの接続においてPPPセッションを始める
前にクライアント側のブロードバンドルータがプロバイダ側のブロード
バンドアクセスサーバ(BAS)を探すにはどの様に行っているのでしょうか?
専用線やダイヤルアップだと相手が決まっているのでわかりますが、
ADSLの環境だとどのように行っているか、いまいちわかりません。

ADSLの接続形態も色々あると思いますが、わかる範囲で教えて頂けると
幸いです。
あと連載していた「インターネットはなぜつながるのか」に色々加筆した
本を10月中に出版すると書いてありましたが、なんというタイトルでいつ
ごろの予定なのか、もし差し支えなければ教えて下さい。
宜しくお願いします。

名前: 
へろへろ
日時: 
02/10/19 02:35

コメント

へろへろさん,こんにちわ。
11月に書籍が集中的に発行されるので立て込んでしまい,返事が遅くなりました。

ADSLに限らず,通信回線というのは,皆,
物理的なケーブルが固定的に繋がれています。
大昔の電話の手動交換台は交換手がケーブルを繋ぎ替えていましたが,
それは何10年も昔の話で,今は,物理的にケーブルを繋ぎ替える
なんてことはしないわけですね。
まあ,当たり前のことですけれど。

ADSLの場合もそうした事情は変わりません。
電話局まで電話ケーブルが伸びて,その先にBASがある,というわけです。
実際には,電話局にあるDSLAMがBASに接続されており,
BASまではPPPの言葉どおり,ポイントツーポイントで接続する形になります。
だから,それをわざわざ探す必要はありません。

ただし,イーサネット上でPPPメッセージを交換するPPPoEを使う場合は
ちょっと事情が違っており,ブロードキャストで相手を探すことができます。
PPPoEにBASを探すメッセージが規定されており,
それをブロードキャストすると,BASが応答するというものです。
この方式なら,端末からBASまでがポイントツーポイントでなくても,
BASを探し出して,そこと1対1でやり取りすることができます。

>あと連載していた「インターネットはなぜつながるのか」に色々加筆した
>本を10月中に出版すると書いてありましたが、なんというタイトルでいつ
>ごろの予定なのか、もし差し支えなければ教えて下さい。

11月11日に『ネットワークはなぜつながるのか』というタイトルで発行する予定です。
下記に案内があります。
http://bpstore.nikkeibp.co.jp/item/main/148222815150.html
連載ではページ数の制約から省略した部分を大幅に加筆して,
内容が3倍くらいに増えています。

この他にも,11月は3冊出版が予定されています。
著書紹介のページに案内を載せますので,
もし,ご興味あれば書店で立ち読みなどしてみてください。

お返事ありがとうございました。
PPPoEの事で確認させて頂けますでしょうか?

>ただし,イーサネット上でPPPメッセージを交換するPPPoEを使う場合は
>ちょっと事情が違っており,ブロードキャストで相手を探すことができます。
>PPPoEにBASを探すメッセージが規定されており,
>それをブロードキャストすると,BASが応答するというものです。
>この方式なら,端末からBASまでがポイントツーポイントでなくても,
>BASを探し出して,そこと1対1でやり取りすることができます。

PPPoEの場合、ブロードキャストでBASを見つけるという事は、
電話回線上やNTTの地域IP網でもでもMACヘッダーをつけた状態で
フレームが流れているという事でいいのでしょうか?
といいますのは、日経NETWORK7月号のP235の図3では④のPPPヘッダーを
つけるところで後にMACヘッダーがつけられていません。
この例はPPPoEの例ではなく、PPPoEの場合はMACヘッダーが付けられると
いうことであれば、理解できるのですが、認識あってますでしょうか。

>この他にも,11月は3冊出版が予定されています。
>著書紹介のページに案内を載せますので,
>もし,ご興味あれば書店で立ち読みなどしてみてください。

さっそく発売しましたら購入したいと思います。
ありがとうございました。