ルータとモデム間の通信について

いつもお世話になっています、小山です。
最近、改めてネットワークの奥深さを感じています。

ルータのシリアルポートにローカル側モデムのみを接続し(リモート側は未接続)
電源を入れて数分待ち、
ルータログイン後に”show interface”コマンドで、
シリアルポートの状態表示をさせて、一番最後の方に出てくる通信信号の状況を
見ると、すべてがupしていました。
しかも、そのローカル側モデムの前面にあるLED点灯状態も正常にすべて点灯
しているように見えます。
まだ、リモート側にモデムや端末を接続していないのに、ルータに接続した
ローカル側モデムのLED(特にRDランプ)が点灯してしまったことに、
疑問を感じます。
本来の動作としては、リモート側モデムから信号を受けて、ローカル側モデムの
RDランプが点灯するものだと、思っています。
モデムが壊れているのか?もしくはループバックがかかっているのかと思ったり
しましたが、DCTEテスターでBER測定するとエラーがない等の状況から
原因が分からなくなっています。
私の勘違い(知識不足)なのか、これらの動作は正しいのか、教えていただければ
幸いです。お手数でしょうが、なにとぞよろしくお願い致します。

書き忘れがありました...”show interface”コマンドで状態表示させた際、
物理層はUPしていましたが、データリンク層(line protocol)はDOWNしていました。

名前: 
匿名希望
日時: 
02/09/10 09:23

コメント

小山さん,おはようございます。

シリアルポートってRS-232Cインタフェースっていうことですよね。
そういえば,このところ,RS-232Cはとんとご無沙汰なので,
記憶が風化してしまったような...
まあ,覚えている範囲でお答えしましょう。

まず,理解しておかなければいけないのは,
ATモデムは回線が繋がっているかどうかに関わらず,
ATコマンドをやり取りしなければいけないので,
電源を入れ,モデムの初期化が終わった段階で,
DSRとかCTSっていうRS-232Cの信号線は通信可能な状態になる,ということです。
そして,実際の回線の状態は,ATコマンドの実行ステータス通知などで判断します。

ということは,ルータから見たときに,
インタフェースが物理的にupしているかdownしているか,というのは,
モデムが動いているか,動いていないか,を表すのであって,
回線の状態を表すわけではない,ということです。
#確か,そうだったと思います。

だから,質問にあるような状況は,正常なものだと思いますけど。

おはようございます、小山です。
的確なアドバイスをありがとうございます。
再度、先に説明したネットワーク構成の一部を改めて書きます。

-----       ------       ------
|ルータ|-------|モデムA|-------|モデムB|--伝送路へ
----- V.35  ------  メタル  ------(DTEから
      ケーブル   ローカル側  ケーブル  リモート側 の信号は無)

<モデムAのRDランプ表示異常時(RD=ON)の各機器の状態>
(1)ルータの”Show interface”コマンドによるインターフェース状態確認
   Serial0/2 is up, line protocol is down
   ======中略======
   DCD=up DSR=up DTR=up RTS=up CTS=up
(2)モデムA(ローカル側)のランプ状態(on=ランプ点灯、off=ランプ消灯)
   TD=on RD=on DCD=on RTS=on
(3)モデムB(リモート側)のランプ状態(on=ランプ点灯、off=ランプ消灯)
   TD=off RD=on DCD=on RTS=on

以上の状態で、モデムA(ローカル側)のランプ状態でRD=ONになっている
ことに疑問があり、戸根様に質問させていただきました。
(モデムAのRD=onになる条件は、対向のモデムBから信号が送られてきている場合(TD=on)であれば筋が通ると考えていたのですが、それに反してモデムBはTD=offでした。)
戸根様からのアドバイス後、再調査した結果ですが、
モデムAのRD=onになっている原因は、モデムAとモデムB間のメタルケーブルに
他の信号が混入し、それを拾って表示させていたようです。
モデムAとモデムB間のメタルケーブルを別ルートに変更すると、
モデムAのRD=offとなりました。
この状態(モデムBのTD=Offの時、モデムAもRD=offとなる)が正常な
動作と思われます。

<モデムAのRDランプ表示正常時(RD=off)の各機器の状態>
(1)ルータの”Show interface”コマンドによるインターフェース状態確認
   Serial0/2 is up, line protocol is down
   ======中略======
   DCD=up DSR=up DTR=up RTS=up CTS=up
(2)モデムA(ローカル側)のランプ状態(on=ランプ点灯、off=ランプ消灯)
   TD=on RD=off DCD=on RTS=on
(3)モデムB(リモート側)のランプ状態(on=ランプ点灯、off=ランプ消灯)
   TD=off RD=on DCD=on RTS=on

<各信号名とステータス>
※ルータの通信信号の状態表示
DTR(DTE→DCE)・・・ケーブル装着時、no shutdownでup
DSR(DCE→DTE)・・・DCE(回線)使用可能時にup
RTS(DTE→DCE)・・・DCEへ信号送信中にup
CTS(DCE→DTE)・・・DCE(回線)が安定稼動可能時にup
DCD(DCE→DTE)・・・データ送受信可能時にup

DCDがUPになると、インターフェース(物理層のみ)ステータスが
UPになる。

※モデムのランプ表示
RTS・・・端末からのRS信号を受け取った(アクティブ)時に点灯
TD・・・ルータなどのDTEから信号を受け取り、対向モデムへデータを
     送信しているときに点灯
RD・・・対向モデムから信号を受信したときに点灯
DCD・・・正常な信号を対向モデムから受信した時(モデム間通信可能)に点灯

いつも、教えてもらってばかりなので、
何かの参考になれば幸いです。
よろしくお願い致します。

おはようございます。

DTR,DSR,RTS,CTSはDCE(モデム)とDTE(ルータ)の動作状態を表し,
DCDは回線の状態を,
RD,TDは実際の送受信データを表す,ということですね。
そうそう,思い出してきました。

詳しい報告ありがとうございます。