フレームリレーのCIRは正常時or輻輳時?

いかだくだりと申します。

フレームリレーのCIRについて質問があります。

いろいろなサイトで調べているのですが、
「CIRとはフレームリレー網がXXXの場合に、最低限保証する通信速度」
という解説で、「XXX」の部分が「正常状態」と「輻輳状態」の2種類
があります。どちらが本当なのでしょうか?

私が思ったのは「正常時」です。
理由は、網には無数のユーザがいて、混んでいる時はすべてのユーザ(正
確にはCIRの割当てはデータリンク毎ですが)にそれぞれのCIRを保証する
ことは不可能ではないかと思うからです。
これを行おうと思ったら、一人一人のユーザへのCIRの割当てをよほどう
まく行う必要があり、事実上無理なのでは?と思います。

私の解釈では、
網が正常時はユーザは回線速度を上限にCIRを超えて帯域を使ってよいが、
破棄されずに保証されるのはCIRまで、また網が輻輳時はCIRも保証はされ
ず、破棄されることがある。
なのですが間違ってますでしょうか?

名前: 
いかだくだり
日時: 
03/05/29 21:16

コメント

いかだくだりさん,こんにちわ。

>という解説で、「XXX」の部分が「正常状態」と「輻輳状態」の2種類
>があります。どちらが本当なのでしょうか?

このように情報が混乱しているときは,『原典に帰れ』という言葉に従って,
標準仕様を参照するのがよいと思うのですが,
フレームリレーの標準仕様は,TCP/IPのRFCのように無料公開されていないので,
原典に近い資料にあたってみるのがよいと思います。
ということで,フレームリレーフォーラムのサイトに
解説書があるのでそれを見てみましょう。
http://www.frforum.com/basicsguide.html

そこに,フレームリレーは混雑に対してどのような対処方法を取っているのか
書いてあります。
簡単にいうと,フレームリレーの網内では,
DE(Discard Eligibility)の値によって,フレームを廃棄するかどうか判断する,
ということですね。
混雑してきたら,まず,DEの値が1にセットされたフレームを棄て,
それでも混雑が収まらなかったら,(これが重輻輳ということ)
DEの値に関わらずフレームを棄てるということですね。
そして,問題なのは,DEとCIRの関係ですが,
そこは,フレームの量がCIRを超えたら,
超えた分のフレームのDEを1にセットするという仕掛けになっています。
だから,CIRを超えなければ,
フレームが棄てられる可能性を抑えることができるわけです。

実際のフレームリレーサービスは,重輻輳を起こさないよう,
通信事業者がネットワーク設備を整えている,という前提にたって,
網が混雑してもCIRまでは保証されると考えればよい,ということだと思います。

>いかだくだりさん,こんにちわ。

こんにちは。

フレームリレーフォーラムのサイトに
>解説書があるのでそれを見てみましょう。
>http://www.frforum.com/basicsguide.html

有難うございます。後ほどじっくり見てみます。

>簡単にいうと,フレームリレーの網内では,
>DE(Discard Eligibility)の値によって,フレームを廃棄するかどうか判断する,
>ということですね。
>混雑してきたら,まず,DEの値が1にセットされたフレームを棄て,
>それでも混雑が収まらなかったら,(これが重輻輳ということ)
>DEの値に関わらずフレームを棄てるということですね。
>そして,問題なのは,DEとCIRの関係ですが,
>そこは,フレームの量がCIRを超えたら,
>超えた分のフレームのDEを1にセットするという仕掛けになっています。
>だから,CIRを超えなければ,
>フレームが棄てられる可能性を抑えることができるわけです。
>
>実際のフレームリレーサービスは,重輻輳を起こさないよう,
>通信事業者がネットワーク設備を整えている,という前提にたって,
>網が混雑してもCIRまでは保証されると考えればよい,ということだと思います。

よくわかりました。有難うございました。