ご存知でしたら教えて下さい。 W2KサーバにLANボードを2枚搭載しINTELのAFT機能を使ってLANを冗長化したい。 その際HUBの冗長化も行いたいがAFT機能はHUBの冗長までサポートしていないようだ。 AFTを使わずにLANの冗長化を行う方法が他にあるのか? 一般的なLAN(サーバのNIC・HUB含む)の冗長化手段が知りたい。 キーワード又は参考URLなどあったらご教示願います。
megutenさん,お久しぶりです。
さて,スイッチングハブの冗長化の件ですが, 障害発生時の切り替えはスパニングツリー機能やラピッドスパニングツリー機能を 使うのが一般的だと思います。 一部のメーカは独自の切り替え機能を提供していますが, 一般的ではないように思います。 スパニングツリーは 『プロフェッショナルネットワーク 設計・分析・管理のすべて』 (戸根勤著,日本実業出版社)の第6章に概要説明があります。
仕様書は下記のURLで入手できます。 http://standards.ieee.org/getieee802/802.1.html なお,スパニングツリーは802.1Dの一部に含まれており, ラピッドスパニングツリーは802.1wです。
それから,スイッチングハブで切り替えるのではなく, レイヤ3スイッチを冗長化して切り替えるとか, 他にもいくつかの方法があります。 ちなみにレイヤ3スイッチはルータと同じようなものだと思えばよいので, RIPやOSPFといったルーティングプロトコルで, 周囲のルータ/レイヤ3スイッチと経路情報を交換して障害発生時に切り替えます。
返信遅くなってすいません。 ご丁寧な回答ありがとうございました。 しかし、私の説明が足りなかったのが原因と思われますが期待した回答ではありませんでした。 私自身も戸根さんの講習や解説書などを読んで多少ですがスパニングツリーなど勉強しており概要はわかっているつもりですが、今回伺いたかったのはHUBそのものの二重化では無くサーバ側LANボードの冗長化の意味が濃いです。最近のPCサーバはLANボードにAFT(intel)の機能がありLANをチーミングしておくと障害があったほうを切り離し待機系に自動で切り替えるようになっていると思います。しかしその機能を利用する前提としてPCサーバに接続するHUBはリピータHUBやSW-HUBのいずれか1台に接続して下さいとなっているように思われます。この場合、サーバのLANを二重化してもHUBそのものが障害になったらネットワークと切断されクライアントからは見えなくなってしまいます。 目的はPCサーバのLANを二重化すると同時にHUBも二重化して冗長構成を取りたい事です。 ひょっとしたらこれ自体あまり意味が無い(PCサーバが壊れたらおしまい)のかもしれないのですが。。。 良い質問じゃなくてすいませんでした。 もう少し自分でネットワークの冗長化について勉強したいと思います。 でもあまりネットワークの冗長化について解説している本がなかったような気がしており、ちょっと行き詰まっているのですが。 今後も宜しくお願いします。
あらま,トンチンカンだったようですね。ゴメンナサイ。
AFTとかNFTとかっていう機能は, ダウンしたLANアダプタの代わりに,セカンダリとして設定しておいた LANアダプタに切り替えるというものですよね。 この機能の基本的な考え方は,プライマリ側がダウンしたら, それまでスタンバイだったセカンダリ側を有効にし, そのとき,プライマリのアドレスと同じものをセカンダリに割り当てて動かす, というものです。
この動作が起こると,ネットワーク機器側から見たときに, コンピュータが, プライマリ側を接続したポートからセカンダリ側のポートに 移動したように見えるはずです。 だから,ハブなどの機器の冗長化に関しては, その移動に対して,ネットワーク機器側が正しく動くようにしてあげればよい, というように考えればよいことになります。
同一IPサブネット内だったら,同じアドレスをそのまま使えますから, 原則として,機器が移動しても問題は起こりません。 ただ,移動した直後は,スイッチングハブやL2スイッチの MACアドレステーブルにMACアドレスが残っているので, ネットワーク機器は プライマリ側にパケットを送ろうとするはずです。 それだと困るので,セカンダリ側に切り替わったときに, セカンダリ側から何かパケットを送ります。 すると,スイッチ側のMACアドレステーブルが書き換わり, セカンダリ側にパケットが届くようになります。 実際には,AFTやNFTといった機能を持つドライバが 自分自身に宛てたARPパケットをセカンダリ側から送るのが一般的です。 ARPはブロードキャストなので,IPサブネット全体に伝わりますから, IPサブネット内にあるスイッチのMACアドレステーブルが全部書き換わります。 これで,セカンダリ側に切り替わります。
この仕組みがうまく動くように, ハブというか,ネットワーク機器側を冗長化すればよい, ということになります。 つまり, ・同じ装置の別のポートにつなぐ または ・同一IPサブネット内の別のハブやスイッチにつなぐ ということでしょうか。
> 接続するHUBはリピータHUBやSW-HUBのいずれか1台に接続して下さい
これは,1台ということではなく,一つのIPサブネットということだと思いますけど。
拝承。 ご丁寧にありがとうございました。 後は実機で確認するのみですね。 (なかなかその機会が無く困っているのですが...)
別件ですが、日経NETWORKみましたよ。 顔写真付きで掲載されていましたね。 ちょっとあのツールはマニアック過ぎませんか。
今後もご活躍期待しております。 また機会ありましたら講習にも参会したいと思います。
こんにちわ。
>別件ですが、日経NETWORKみましたよ。 >顔写真付きで掲載されていましたね。
購読ありがとうございます。 でも,顔写真はやっぱり恥ずかしいですね。
>ちょっとあのツールはマニアック過ぎませんか。
マニアックというよりは,今頃あんなもの持ち出しても誰も... っていう感じかと思います。 あのコラムは2年くらい続いており, 面白げなものは皆出尽くしちゃったんですよ。 で,苦肉の策があのコンバータというかコネクタなんですが, まあ,ご愛嬌ということで。
今後もよろしくお願いします。
コメント
スイッチングハブはスパニングツリーで切り替え
megutenさん,お久しぶりです。
さて,スイッチングハブの冗長化の件ですが,
障害発生時の切り替えはスパニングツリー機能やラピッドスパニングツリー機能を
使うのが一般的だと思います。
一部のメーカは独自の切り替え機能を提供していますが,
一般的ではないように思います。
スパニングツリーは
『プロフェッショナルネットワーク 設計・分析・管理のすべて』
(戸根勤著,日本実業出版社)の第6章に概要説明があります。
仕様書は下記のURLで入手できます。
http://standards.ieee.org/getieee802/802.1.html
なお,スパニングツリーは802.1Dの一部に含まれており,
ラピッドスパニングツリーは802.1wです。
それから,スイッチングハブで切り替えるのではなく,
レイヤ3スイッチを冗長化して切り替えるとか,
他にもいくつかの方法があります。
ちなみにレイヤ3スイッチはルータと同じようなものだと思えばよいので,
RIPやOSPFといったルーティングプロトコルで,
周囲のルータ/レイヤ3スイッチと経路情報を交換して障害発生時に切り替えます。
Re スイッチングハブはスパニングツリーで切り替え
返信遅くなってすいません。
ご丁寧な回答ありがとうございました。
しかし、私の説明が足りなかったのが原因と思われますが期待した回答ではありませんでした。
私自身も戸根さんの講習や解説書などを読んで多少ですがスパニングツリーなど勉強しており概要はわかっているつもりですが、今回伺いたかったのはHUBそのものの二重化では無くサーバ側LANボードの冗長化の意味が濃いです。最近のPCサーバはLANボードにAFT(intel)の機能がありLANをチーミングしておくと障害があったほうを切り離し待機系に自動で切り替えるようになっていると思います。しかしその機能を利用する前提としてPCサーバに接続するHUBはリピータHUBやSW-HUBのいずれか1台に接続して下さいとなっているように思われます。この場合、サーバのLANを二重化してもHUBそのものが障害になったらネットワークと切断されクライアントからは見えなくなってしまいます。
目的はPCサーバのLANを二重化すると同時にHUBも二重化して冗長構成を取りたい事です。
ひょっとしたらこれ自体あまり意味が無い(PCサーバが壊れたらおしまい)のかもしれないのですが。。。
良い質問じゃなくてすいませんでした。
もう少し自分でネットワークの冗長化について勉強したいと思います。
でもあまりネットワークの冗長化について解説している本がなかったような気がしており、ちょっと行き詰まっているのですが。
今後も宜しくお願いします。
コンピュータが移動したものと考えればよい
あらま,トンチンカンだったようですね。ゴメンナサイ。
AFTとかNFTとかっていう機能は,
ダウンしたLANアダプタの代わりに,セカンダリとして設定しておいた
LANアダプタに切り替えるというものですよね。
この機能の基本的な考え方は,プライマリ側がダウンしたら,
それまでスタンバイだったセカンダリ側を有効にし,
そのとき,プライマリのアドレスと同じものをセカンダリに割り当てて動かす,
というものです。
この動作が起こると,ネットワーク機器側から見たときに,
コンピュータが,
プライマリ側を接続したポートからセカンダリ側のポートに
移動したように見えるはずです。
だから,ハブなどの機器の冗長化に関しては,
その移動に対して,ネットワーク機器側が正しく動くようにしてあげればよい,
というように考えればよいことになります。
同一IPサブネット内だったら,同じアドレスをそのまま使えますから,
原則として,機器が移動しても問題は起こりません。
ただ,移動した直後は,スイッチングハブやL2スイッチの
MACアドレステーブルにMACアドレスが残っているので,
ネットワーク機器は
プライマリ側にパケットを送ろうとするはずです。
それだと困るので,セカンダリ側に切り替わったときに,
セカンダリ側から何かパケットを送ります。
すると,スイッチ側のMACアドレステーブルが書き換わり,
セカンダリ側にパケットが届くようになります。
実際には,AFTやNFTといった機能を持つドライバが
自分自身に宛てたARPパケットをセカンダリ側から送るのが一般的です。
ARPはブロードキャストなので,IPサブネット全体に伝わりますから,
IPサブネット内にあるスイッチのMACアドレステーブルが全部書き換わります。
これで,セカンダリ側に切り替わります。
この仕組みがうまく動くように,
ハブというか,ネットワーク機器側を冗長化すればよい,
ということになります。
つまり,
・同じ装置の別のポートにつなぐ または
・同一IPサブネット内の別のハブやスイッチにつなぐ
ということでしょうか。
> 接続するHUBはリピータHUBやSW-HUBのいずれか1台に接続して下さい
これは,1台ということではなく,一つのIPサブネットということだと思いますけど。
Re コンピュータが移動したものと考えればよい
拝承。
ご丁寧にありがとうございました。
後は実機で確認するのみですね。
(なかなかその機会が無く困っているのですが...)
別件ですが、日経NETWORKみましたよ。
顔写真付きで掲載されていましたね。
ちょっとあのツールはマニアック過ぎませんか。
今後もご活躍期待しております。
また機会ありましたら講習にも参会したいと思います。
顔写真は恥ずかしいものです
こんにちわ。
>別件ですが、日経NETWORKみましたよ。
>顔写真付きで掲載されていましたね。
購読ありがとうございます。
でも,顔写真はやっぱり恥ずかしいですね。
>ちょっとあのツールはマニアック過ぎませんか。
マニアックというよりは,今頃あんなもの持ち出しても誰も...
っていう感じかと思います。
あのコラムは2年くらい続いており,
面白げなものは皆出尽くしちゃったんですよ。
で,苦肉の策があのコンバータというかコネクタなんですが,
まあ,ご愛嬌ということで。
今後もよろしくお願いします。