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亜夢威さん
はじめまして。

HTTP/2は、前身だったSPDYが2009年にGoogle社から発表され、
それが発展してHTTP/2となりました。
一方、「ネットワークはなぜ...第2版」を出版したのは2007年で、
出版した時点では、HTTP/2はまだ生まれていませんでした。
そういう事情なのでHTTP/2の記載がないのは仕方ないですね。

そのHTTP/2に関するポイントですけど、
メッセージフォーマットが文字ベースからバイナリ形式に変わったり、
ヘッダを圧縮する方法が追加されたりして、
メッセージのデータ量を減らす工夫が盛り込まれた点が
一番のポイントかと思います。
その他、変更点はいくつかありますが、
クライアントとサーバのやり取りの基本的な考え方は変わっていないので、
まず、HTTP/1.1を理解してから
HTTP/2に進むとよいでしょう。

それから、HTTP/2は暗号化された通信環境で
使うことが前提になっている点も大きなポイントです。
暗号化して通信するため、
パケットモニタなどでHTTPメッセージの内容を見ることが難しく、
本書で説明しているような、
メッセージフォーマットが云々という知識を
活かす場面が少なくなります。
もちろん、暗号を勉強すれば
暗号を解読して中身を見ることはできますし、
そういう技術力を身につけることを目標にして
勉強することは大切だと思いますが
ハードルはかなり高くなってしまった、といえます。

幸い、今は、ネットで検索すれば、
HTTP/2や暗号技術の資料がたくさん出てきます。
それで勉強するとよいでしょう。

また、棲み分けに関しては、
時間の経過に従って
HTTP/1.1がHTTP/2に置き換わっていくと見込まれています。
現状、ほとんどのクライアント(ブラウザやアプリ)は
HTTP/2に対応していると思いますので、
サーバ側がHTTP/2に対応すれば、
自動的にHTTP/2で通信できるようになり、
その結果、順次HTTTP/2に置き換わっていく、ということです。
といいますか、実際には
既に、多くがHTTP/2に置き換わっていると推測します。

最後に。
同じ質問が二つ掲載されてしまったので、
一つ消しておきました。

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