ネットワークはなぜなぜつながるのか第2版 HTTP2.0への適応について

はじめまして。

本日より、本書籍を読み始めました。

首記の書籍P33のメソッド表ではHTTP1.0、1.1の記載がありますが、HTTP2.0の記載がありません。
現状、HTTP1.0、1.1、HTTP2.0をまとめて「HTTP」と呼称する程度の知識しか持ち合わせておらず恐縮ですが、
本書を読み進む上で「HTTP1.0、1.1」と「HTTP2.0」の棲み分けを整理しておいたほうが良いポイントなどがあれば教えていただきたいです。

以上、よろしくお願いいたします。

名前: 
亜夢威
日時: 
23/10/08 21:14

コメント

亜夢威さん
はじめまして。

HTTP/2は、前身だったSPDYが2009年にGoogle社から発表され、
それが発展してHTTP/2となりました。
一方、「ネットワークはなぜ...第2版」を出版したのは2007年で、
出版した時点では、HTTP/2はまだ生まれていませんでした。
そういう事情なのでHTTP/2の記載がないのは仕方ないですね。

そのHTTP/2に関するポイントですけど、
メッセージフォーマットが文字ベースからバイナリ形式に変わったり、
ヘッダを圧縮する方法が追加されたりして、
メッセージのデータ量を減らす工夫が盛り込まれた点が
一番のポイントかと思います。
その他、変更点はいくつかありますが、
クライアントとサーバのやり取りの基本的な考え方は変わっていないので、
まず、HTTP/1.1を理解してから
HTTP/2に進むとよいでしょう。

それから、HTTP/2は暗号化された通信環境で
使うことが前提になっている点も大きなポイントです。
暗号化して通信するため、
パケットモニタなどでHTTPメッセージの内容を見ることが難しく、
本書で説明しているような、
メッセージフォーマットが云々という知識を
活かす場面が少なくなります。
もちろん、暗号を勉強すれば
暗号を解読して中身を見ることはできますし、
そういう技術力を身につけることを目標にして
勉強することは大切だと思いますが
ハードルはかなり高くなってしまった、といえます。

幸い、今は、ネットで検索すれば、
HTTP/2や暗号技術の資料がたくさん出てきます。
それで勉強するとよいでしょう。

また、棲み分けに関しては、
時間の経過に従って
HTTP/1.1がHTTP/2に置き換わっていくと見込まれています。
現状、ほとんどのクライアント(ブラウザやアプリ)は
HTTP/2に対応していると思いますので、
サーバ側がHTTP/2に対応すれば、
自動的にHTTP/2で通信できるようになり、
その結果、順次HTTTP/2に置き換わっていく、ということです。
といいますか、実際には
既に、多くがHTTP/2に置き換わっていると推測します。

最後に。
同じ質問が二つ掲載されてしまったので、
一つ消しておきました。