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福光さん,こんにちわ。

年表に載っている年号っていうのは解釈が難しいですね。
技術開発っていうのは,社会的な事件と違って,
ある日突然新しい事が起こるわけではなく,
準備期間といったらいいのでしょうか,
数年以上にわたっていろいろな議論や実験が重ねられ,
その結果が標準仕様にまとめられるわけですから,
仕様が発表された年号だけ取り上げても本質が見えてこないように思うんです。
もちろん,年号とかが誤っているのは困りものですが。

まあ,理屈はそのくらいにしておいて。

>OSIモデル:1984年(手元書籍の受け売り)

OSIモデルの標準化作業はISOとCCITTの両方で行われていたので,
どちらの年号を採用するかで,年号に食い違いが出ることが多いようです。
ISOの方は,
・1977年,委員会設置
・1978年,第1回会合
・1983年,国際標準として承認
CCITTの方は
・1978年,委員会設置
・1981年,正式に研究課題となる
・1984年,国際標準として勧告化
ですね。

>IP: 1981年(RFC791)

これも,いくつか変遷があります。
・1973年頃,TCPの研究開発が始まった
 (最初,IPはTCPと一体化されていたから,これがIPの始まり)
・1978年,TCPとIPが分離された
・1981年,RFC791が発行

>Ethernet: 1981年(DIX仕様のバージョン1)

こちらは,Xerox社内で研究が始まったのが1972~73年頃のようです。
で,DIX-1は1980年9月,DIX-2は1982年11月だと思います。

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