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ナイペータさん,こんにちわ。

> そもそもイーサネットとは何なのでしょうか?

パケットというのはデジタルデータですが,
それを電気や光の信号に変換してケーブルに流してあげると,
それがケーブルで繋がった相手
(スイッチングハブ,ルータ,サーバなどの機器のこと)
に伝わります。
その動作方式や
その方式に則って動作する機器を表わす言葉がイーサネットです。
その原型は,1972年にXerox社のPalo Alto研究所で
Robert Metcalfe氏のグループによって作られました。

> イーサネットがTCP/IPと違うという部分がイメージできません。

TCP/IPには,上で説明したような,
ケーブルに信号を流してパケットを運ぶ部分は含まれていません。
その部分は,イーサネットとか通信回線とか,
信号を扱う方式/機器を利用することになっています。
言い換えると,TCP/IPはイーサネットや通信回線にお願いして,
パケットを運んでもらうということです。
これが,イーサネットとTCP/IPは違うという意味です。
# こんな説明でわかるかしら?

>イーサネットで違うネットワークに存在するホスト端末に対するARPの
>問い合わせのイメージができません。

80ページの下の方で説明しているように,
アクセス先のコンピュータがルータの向こう側にあるときは,
ルータにパケットを渡して,ルータにパケットを届けてもらいます。
そのとき,パケットを渡す相手はルータですから,
ARPでMACアドレスを調べる相手は,
アクセス先のコンピュータではなく,ルータです。
通常のクライアントパソコンなら,デフォルトゲートウェイとして登録されている
ルータということです。
そのルータは,送信元と同じIPサブネットに存在するはずなので,
ARPに対して応答します。
その辺の動きは同一IPサブネット内のコンピュータと同じだと思ってよいでしょう。

ちなみに,ARPで問い合わせる相手がルータの向こう側にある場合は
次のようになります。
ARP問い合わせはIPサブネット全体にブロードキャストするのですが,
ルータがブロードキャストを遮断するため,
(ブロードキャストパケットは捨てるということ)
ルータの向こう側には届かないし,当然,答えも返ってこないことになります。
そうした事態が起こらないように
経路表で相手がルータの向こう側なのか手前なのか判断するわけです。
ということなので,ルータの向こう側にARPを送る
という動作を考える必要はない,といってもよいかもしれません。

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