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KOJIさん,はじめまして。

>①第2章のP69の図2・5でTCPコネクションはパイプのようなものでクライアントと
>サーバーを論理的にパイプのようにつないでデーターを流すとのことですが実際は
>接続はされていないことなのでしょうか?
>論理的につなぐということがどうもイメージしにくいので御回答お願いします。

もちろん,クライアントとサーバの間にはケーブルやネットワーク機器があって,
それで物理的に接続されています。
ただ,そのケーブルやネットワークは,特定の機器の間を接続するのではなく,
多数の機器が同時に通信できるよう,それを全部結んでいると考えればよいでしょう。
ネットワークでデータを送るときは,小さなパケットにデータを格納して運びますが,
そのパケットの先頭に受け手のアドレスを書けば,そこにパケットが届くわけです。
ただ,実際のデータ送受信動作では通信エラーなどが起こりますから,
アプリケーションがパケット一つ一つの動きを監視して
データ送受信動作を行うのは面倒なので,
パケット一つ一つの動きを監視する役割を一つにまとめて,
それをいろいろなアプリケーションが利用する形をとります。
その役割を持ったソフトウェアというかプロトコルがTCPです。
TCPはデータ送受信動作を行う前に論理的にデータ転送路を作り,
そして,アプリケーションはその転送路にデータを流します。
すると,そのデータが相手に届くということです。
アプリケーションは転送路を指定して,そこにデータを送れば,
相手に届くわけですから,パケット一つ一つの動きを監視するような面倒はありません。
そして,データ送受信動作が終わったら,転送路を抹消します。
論理的というのは,このように,データ送受信動作を実行している間だけ
存在するデータの通り道です。

こんな説明でわかるかしら?

>②第4章のp182の図4・2で最寄りの電話局からATM網につながるところでPOI
>の位置はどこになるのでしょうか?
>よくWAN回線に接続する図にPOIという相互接続点が記載されている例が多いのですが
>この図には記載されていないので必要ないのでしょうか?

実は,ADSLアクセスサービスを提供する事業者によってPOIは違うので,
あえて図には記入しなかったんです。
電話局にDSLAMを持ち込んで設置(コロケーション)し,
インターネット接続事業者(ISP)にADSLアクセスサービスを提供する事業者だと,
スプリッタの辺りにNTTとのPOIがあるはずです。
これが,NTT東西が提供するフレッツADSLだとPOIの位置は全然違います。
図4.2の右端のさらに右にPOIがあって,その先にISPがある,という格好になります。

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