ADSLモデムもダイアルアップ?

戸根先生、おはようございます。
いつも御著書で、勉強させていただいております。ありがとうございます。
質問よろしくお願いいたします。

あるプロバイダのダイヤルアップ接続設定マニュアルに次のような文章がありました。

1.デスクトップにあるInternet Explorerのアイコンをダブルクリックして、 Internet Explorer 6.0を起動してください。

2.メニューバーの[ツール]-[インターネットオプション]をクリックして ください。

3.[接続]タブをクリックします。

4.接続アイコンを使用する場合(通常のダイヤルアップやWindows XPの広帯 域接続で接続する場合など)、
 [通常の接続でダイヤルする]にチェックを入れ、接続設定名を選択し、 [設定]をクリックします。
 接続アイコンを使用しない場合(ルータを使用する場合など)、
 [ダイヤルしない]にチェックします。

最初は、なぜ?とおもったのですが、この設定の基本になる考え方を、先生の「ネットワークはなぜつながるのか?」第4章を読んで理解できました。

電話やISDN回線のダイアルアップ の場合は、モデムまたはTAのドライバでPPP情報をHDLCフレームに格納(カプセル化)して、モデムやTAで電気信号に変えて、アクセスポイントのRACに届けます。

また、ブリッジ・タイプのADSLモデム(広帯域接続)の場合は、LANアダプターのドライバでPPP情報をイーサネットでカプセル化して、ADSLモデムでATMセルに分割し電気信号に変えて、DSLAM→ATM網→BASに届けます。(PPPoE)

ルーター・タイプのADSLモデムの場合は、PPP情報は、パソコンではなくルーターが持っているので、ルーターがIPパケットにPPPヘッダーをつけてBASに送ります。(PPPoA)

つまり、「ダイヤルする」というのはパソコン(ブラウザ)がPPP情報を送るという意味で、「ダイヤルしない」というのはパソコン(ブラウザ)はPPP情報を送らない(持っていない?)という意味ではないかと思いました。
最初、ルーターはFTTH接続もあるのにダイヤル?と単純に考えてしまいましたが、上記のように考えたらやっと理解できたような気がします。

こんな理解でよろしいのでしょうか?よろしくお願いします。

蛇足ですが、先生の本を読む前に博識の友人に聞いてみたら、自信たっぷりに同じような解答をしてくれたのですが、「ルーターもある意味ダイヤルするんだよ。そして交換機につながるんじゃない?くわしくはNTTの中のことなので公開されないだろうな。」と言われたので、とても混乱してしまいました。
今度、先生の本を薦めてみます!

名前: 
どい
日時: 
05/10/27 05:38

コメント

どいさん,こんにちは。
引越しして,バタバタしてたもんですから,返事遅くなってしまいました。
ゴメンナサイ。

>「ダイヤルする」というのはパソコン(ブラウザ)がPPP情報を送るという意味で、
>「ダイヤルしない」というのはパソコン(ブラウザ)は
>PPP情報を送らない(持っていない?)という意味ではないかと思いました。

ビンゴ!
そうです。
この場合,『ダイヤルする』っていう表現が不適切だから,
『ルーターもある意味ダイヤルするんだよ。そして交換機につながるんじゃない?』
なんて誤解する人が出てくるんですよね。
困ったもんです。

先生、お引越しお疲れ様でした。
ネットワーク環境も移動するとなると、大変でしたですね。
私も、近々、家の中ですが、LANを大幅に改造するつもりです。
2階のモジュラージャックから1階まで床に穴を開けてケーブル類を引っ張るつもりです。
ADSL(1.5M)予定なので,無線LANでは仕事に使うのに実用になるのかどうか疑問なもので。
あと、電話番号がふたつ必要になりそうなのですが、私用はIP電話で間に合わせるか、それともISDNを新規に導入するか、で迷っております。
ADSLとISDNを同時に引き込むとADSLの実効速度が著しく低下すると先生の御本にも書いてありました。
FTTHを引き込めば問題はないのですが、対費用効果は仕事始めてみないと未知数です。FTTHはADSLの倍はするので・・。

回り道してしまってすみません。ご回答ありがとうごました。おおむね間違ってなくて安心しました。
ひとつ訂正というか、

>ルーター・タイプのADSLモデムの場合は、PPP情報は、パソコンではなくル
>ーターが持っているので、ルーターがIPパケットにPPPヘッダーをつけて>BAS に送ります。(PPPoA)

のところで、今はほとんどのプロバイダが、PPPoAでなくPPPoEを採用しているのでしょうか?
設定マニュアルを見ても、PPPoAという文字が全くでてこないし、学校でもATMセル技術については教わっていません(もっぱらイーサネットとTCP/IPが中心です)。
一段落されましたら、お教え頂ければ幸いです。

>ネットワーク環境も移動するとなると、大変でしたですね。

新居にはカテゴリ6のLANケーブルを壁に埋め込んで,
どの部屋からでもネットワークを利用できるようにしました。
といっても,カテゴリ6が必要な機器(1000BASE-TXなど)がないので,
宝の持ち腐れですけど。
それより,本とか荷物の整理の方が大変です。
とにかく,本を入れた段ボール箱の重たいことといったらありません。
世の中全体がペーパーレスになってくれれば,
もっと楽なのに,と思いました。(笑)

>今はほとんどのプロバイダが、PPPoAでなくPPPoEを採用しているのでしょうか?

『ネットワークはなぜ...』を書く際に調べたら,
プロバイダによって採用状況は異なっていました。
アッカ,イーアクセスなどはPPPoAを採用し,
NTT東西のフレッツはPPPoE,といった具合です。
今はどうなんでしょう。
知っている方いたら教えてください > 皆様

>設定マニュアルを見ても、PPPoAという文字が全くでてこないし、学校でもATMセル技術については教わっていません(もっぱらイーサネットとTCP/IPが中心です)。

ADSLの標準仕様では
データをATM技術でセル化してから変調することになっているはずなので,
ADSLの世界では,当分の間,ATM技術は残ると思います。

お返事遅くなってすみませんでした。たびたびありがとうございました。

>>設定マニュアルを見ても、PPPoAという文字が全くでてこないし、学校でもATMセル技術については教わっていません(もっぱらイーサネットとTCP/IPが中心です)。
>
>ADSLの標準仕様では
>データをATM技術でセル化してから変調することになっているはずなので,
>ADSLの世界では,当分の間,ATM技術は残ると思います。

設定マニュアルは、NTTフレッツの場合だったので、納得しました。
アッカ回線の場合、ブリッジモデムは、Xpeed 411CというUSB接続タイプだけのようなので、やはりPPPoAを採用しているのですね。
また、ATMについてもご回答+先生の「マスタリングTCP/IPネットワーク辞典」の詳しい解説も読ませていただき、よくわかりました。

ありがとうございました。