プライベートIPとグローバルIPの境目について

初めまして、「ネットワークはなぜつながるのか第2版」で勉強をさせて頂いております。

ルータの機能としてNAT,IPマスカレードについて解説されている箇所なのですが
ブロードバンドルータがNATを行うと考えたとき自宅のルータのWAN側からはグローバルIPで通信が行われているのでしょうか?

そうだとすれば、インターネットに常時接続の今日、ISPは契約者の数だけグローバルIPを確保しなければならないという事になると思われますが、差はあるかもしれませんがISP、加えて大学や企業等の大きな組織は一体どれほどのグローバルIPを所持しているのでしょうか?

自宅は集合住宅の一部屋なのですが、もしよろしければインターネットのサーバまで通信が行われる際のグローバルとプライベートの境目を教えてください。

稚拙な質問で申し訳ありませんが、もしお時間が御座いましたら回答よろしくお願いします。

名前: 
匿名希望
日時: 
13/10/14 02:34

コメント

匿名希望さん、こんにちわ。
拙著お読みいただきありがとうございます。

> ルータの機能として.....グローバルIPで通信が行われているのでしょうか?

はい。そのはずです。
ブロードバンドルータにグローバルアドレスが割り当てられていれば、
という条件が付きますけど。
というのは、契約者にプライベートアドレスを割り当てるISPも一部にありますので、
その場合は、ISP内にあるアドレス変換装置(ルータ)が境目になります。

> そうだとすれば.....グローバルIPを所持しているのでしょうか?

これは、大学や企業がISPと結んでいる契約内容によります。
IP8、IP16、IP32...っていう言葉聞いたことありませんか?
ISPのWebサイトにある法人向けサービスのページに出てきたりする言葉ですけど、
この数字がISPからユーザの大学や企業に割り当てられるグローバルアドレスの数を表しますから、
これで大学や企業が使うグローバルアドレスの数が推測できます。

今、広く使われているアドレス変換の仕組みはNAPT(IPマスカレード)であり、
それは、最大で数万のプライベートアドレスを一つのグローバルアドレスに
対応付けることができますから、
社員が数千人いても、グローバルアドレスが数千必要というわけじゃありません。

> 自宅は集合住宅の一部屋なのですが、...

集合住宅の事情はいろいろあるようで、私もあまり詳しくないのですが、
各戸にグローバルアドレスを割り当てる方法であれば、
匿名希望さんの部屋に設置してあるブロードバンドルータが境目になります。

回答有難う御座います。

ずっともやもやしていたのは、枯渇している現状でISPが個人契約者にグローバルIPを割り振るサービスを実施しているという状況、そんなに余裕あるのか?と実際にIPアドレスをイメージできなかったことです。

こんな話を聞きました。
「うちは 159.0.*.*(数値は適当です)のグローバルIPを持ってるから2^16-2のホストにグローバルIPを割り振ることができる。そんなにマシンがないから余ってる」

クラスレスアドレッシングが主流?のなかでBクラスを丸々持っているなら確かに余裕か、と思ってしまいました。
少ないグローバルIPで四苦八苦しているイメージでしたので、もやもやが晴れた気がします。

過去の質問で戸根先生がISPルーティングテーブルについて10数万のエントリが載ってると実際に話を目にした時と合わせて、想像以上の数で実際は動いているんだなと、書籍は分かりやすくする為に少ない量で説明してしているんだと納得しました。

先生の書籍ではないのですが、ルータを挟んでプライベートIPでのルーティングを載せている書籍の影響でグローバルIPとプライベートIPでの境目が不安になってしまいました。

改めて、回答有難う御座いました。更に勉強を進めてまいります。