プライベートアドレスとグローバルアドレスがダブルことはないと ある本に書いてったのですが、 192.168.0.1ってグローバルアドレスにもあると 思うのですが違いますか? クラスCは192.0.0.0~223.255.255.255ですよね?
イズさん,はじめまして
>プライベートアドレスとグローバルアドレスがダブルことはないと >ある本に書いてったのですが、
そのとおりです。
>192.168.0.1ってグローバルアドレスにもあると >思うのですが違いますか?
プライベートアドレスは次の三つと決められています。 ・10.0.0.0~10.255.255.255 ・172.16.0.0~172.31.255.255 ・192.168.0.0~192.168.255.255
192.168.0.1は3番目に該当するので, プライベートアドレスっていうことですね。 で,プライベートアドレスに該当するものはインターネットでは使わない, つまり,グローバルアドレスとしてそれを割り当てることはない, と決まっていますから, 192.168.0.1がグローバルにもあるというのは, 何かの勘違いだと思います。
>クラスCは192.0.0.0~223.255.255.255ですよね?
そうです。 でも,クラスという考え方自身が廃止されています。 そこに注意してください。
ども、さらに質問です。( ^.^)( -.-)( _ _)
>>プライベートアドレスとグローバルアドレスがダブルことはないと >>ある本に書いてったのですが、 > >そのとおりです。 > >>192.168.0.1ってグローバルアドレスにもあると >>思うのですが違いますか? > >プライベートアドレスは次の三つと決められています。 >・10.0.0.0~10.255.255.255 >・172.16.0.0~172.31.255.255 >・192.168.0.0~192.168.255.255 > >192.168.0.1は3番目に該当するので, >プライベートアドレスっていうことですね。 >で,プライベートアドレスに該当するものはインターネットでは使わない, >つまり,グローバルアドレスとしてそれを割り当てることはない, >と決まっていますから, >192.168.0.1がグローバルにもあるというのは, >何かの勘違いだと思います。
ちょっとまだわかってないのですが、グローバルアドレスでクラスCは 192.0.0.0~223.255.255.255 なので 最大ネットワーク数 2097150 最大ホスト数 254 が、グローバルアドレスとして使える数ということですよね、 しかし、プライベートアドレスとして クラスC 192.168.0.0~192.168.255.255があってしかも グローバルアドレスとプライベートアドレスは重複してはいけないとなると 実際にクラスCで使えるグローバルアドレスの数は 2097150×254-256×254 と言うことですか? > >>クラスCは192.0.0.0~223.255.255.255ですよね? > >そうです。 >でも,クラスという考え方自身が廃止されています。 >そこに注意してください。 それは、今配布されているアドレスがクラスCだけということですか? それに関してなんですが、Solaris2.6の秀和システムから出ている本 でA,Bのクラスのアドレスを返してもらってとあるんですが、 A,Bを返してもらったからといってクラスCの範囲は決まってるので そのかわりにクラスCのアドレスを再配布したところで帰ってクラスC が枯渇すると思うのですが・・・また、クラスという考え方が 廃止されていますというのはどういうことですか?
まず,基本的なことですが, IPアドレスというのは32ビットの数値で, これがいくつもあるわけではありません。
元々,グローバルとか,プライベートとかいった区別をせずに, 個々のコンピュータに他と重複しないユニークな値を割り当てる, というルールがあっただけです。 インターネットでは,他との重複を避けるために, 登録申請によってアドレスを割り当てる方法を採用していました。 この申請によって割り当てられたアドレスをグローバルアドレスといいます。 その後,インターネットでアドレスが足りなくなったときに, まだ割り当てていないアドレスの中から, プライベートアドレスというものを決めました。 そして,プライベートは登録申請なしに,勝手に使ってもよい, ということにしました。 すると,プライベートアドレスはあちこちで同じ値が 割り当てられることになるので,もう一つルールを決めました。 プライベートアドレスは,社内ネットワークなどの 閉じたネットワークで使うことにして, それを割り当てたマシンはインターネットには直接接続しない, というものです。 これなら,プライベートアドレスは, その閉じたネットワーク内だけで,インターネットでは使いませんから, アドレスの重複は起こりません。 また,閉じたネットワークを他と接続してなければ, ここでもアドレスの重複は起こりません。
要するに,プライベートとグローバルは,別々のものではなく, 元々は一つのものだったわけです。 (用語を使って説明すれば,同じアドレス空間だということです) そして,その一つのものを,範囲を区切って二つに分けた と考えればよいでしょう。
それから,アドレスのクラスの件ですが, これも,一つのIPアドレスを範囲によって,いくつかに分けたものです。 IPアドレスは32ビットの数値ですが,これを二つの部分に分け, 上位ビットをネットワークを識別するための番号として使い, 下位ビットを個々のコンピュータを識別するために使います。 前者をネットワーク番号,後者をホスト番号と呼びます。 住所を表す,丁目と番地と同じことです。 ここで問題なのは,IPアドレスは全体が32ビットですが, そのうち上位何ビット分がネットワーク番号で 下位何ビット分がホスト番号なのか決まっていません。 昔は,それをアドレスの範囲で決めていました。 そのアドレス範囲がクラスです。 クラスAなら,上位8ビット分がネットワーク番号で 残りがホスト番号,つまり下位24ビット分がホスト番号となり, クラスBなら上位16ビット分がネットワーク番号, クラスCなら上位24ビット分がネットワーク番号, というわけです。 この方法でアドレスを割り当てるときは, 一つのネットワーク番号を,登録申請によってどこかの組織に割り当て, そして,その組織内部でホスト番号を個々のコンピュータに割り当てる ことになります。 ただし,この方法だとネットワーク番号の数が足りません。 正確な数は計算しないとわからないので端折りますが, ネットワーク番号の数は クラスAで120数個,クラスBで1万数千個,クラスCで200万個, しかありません。 インターネットは全世界の企業や団体にアドレスを 割り当てなければいけないのに,これでは足りないわけです。 また,この方法では,一つのネットワークでのホスト番号の数が 多すぎることも問題です。 ホスト番号として使える数はそのビット数によって決まるので, アドレスのクラスによって違います。 クラスAだと,ホスト番号は約1600万個 クラスBだと,65534個,クラスCで254個となります。 だから,最低のクラスCでも254個分のホスト番号を 一つの組織に割り当てることになってしまいます。 これもアドレス不足の要因となりました。 そこで,割り当てる単位をもっと小さくする方法が考えられました。 アドレスの範囲によってビット配分を決めるのではなく, サブネットマスク値によって, ネットワーク番号とホスト番号のビット配分を決める方式です。 つまり,クラスという考え方を廃止したのです。 これなら,アドレスの範囲に関係なく,ビット配分を決めることができ, さらに,ホスト番号のビット数を減らすことによって, 一つの組織に割り当てるアドレスの数を減らすこともできます。 そして,既に割り当てたクラスAやBのネットワーク番号を 返してもらい,それを細分化して,皆に割り当てたわけです。 これで,多数の企業や団体にアドレスを 割り当てることができるようになりました。
これが『クラスを廃止した』という言葉の意味です。 また,ネットワーク番号とホスト番号のビット配分を決める仕組みは TCP/IPプロトコルソフトの中に組み込まれています。 だから,クラスを廃止するに当たって,TCP/IPプロトコルソフトも その部分が修正されました。 今,我々が使っているTCP/IPプロトコルもすでに修正されています。 そのため,クラスの考え方に従って, ネットワークとホストのビット配分を決める, というルールを考える必要はなくなっています。 その意味でも,アドレスのクラスはもうなくなってしまったのです。
『完全理解TCP/IPネットワーク』の第2章にも解説があるので, それも参考になるでしょう。
長くなっちゃいましたけど,疑問解けました?
コメント
192.168.0.1はプライベートです
イズさん,はじめまして
>プライベートアドレスとグローバルアドレスがダブルことはないと
>ある本に書いてったのですが、
そのとおりです。
>192.168.0.1ってグローバルアドレスにもあると
>思うのですが違いますか?
プライベートアドレスは次の三つと決められています。
・10.0.0.0~10.255.255.255
・172.16.0.0~172.31.255.255
・192.168.0.0~192.168.255.255
192.168.0.1は3番目に該当するので,
プライベートアドレスっていうことですね。
で,プライベートアドレスに該当するものはインターネットでは使わない,
つまり,グローバルアドレスとしてそれを割り当てることはない,
と決まっていますから,
192.168.0.1がグローバルにもあるというのは,
何かの勘違いだと思います。
>クラスCは192.0.0.0~223.255.255.255ですよね?
そうです。
でも,クラスという考え方自身が廃止されています。
そこに注意してください。
192.168.0.1はプライベートです
ども、さらに質問です。( ^.^)( -.-)( _ _)
>>プライベートアドレスとグローバルアドレスがダブルことはないと
>>ある本に書いてったのですが、
>
>そのとおりです。
>
>>192.168.0.1ってグローバルアドレスにもあると
>>思うのですが違いますか?
>
>プライベートアドレスは次の三つと決められています。
>・10.0.0.0~10.255.255.255
>・172.16.0.0~172.31.255.255
>・192.168.0.0~192.168.255.255
>
>192.168.0.1は3番目に該当するので,
>プライベートアドレスっていうことですね。
>で,プライベートアドレスに該当するものはインターネットでは使わない,
>つまり,グローバルアドレスとしてそれを割り当てることはない,
>と決まっていますから,
>192.168.0.1がグローバルにもあるというのは,
>何かの勘違いだと思います。
ちょっとまだわかってないのですが、グローバルアドレスでクラスCは
192.0.0.0~223.255.255.255 なので
最大ネットワーク数 2097150 最大ホスト数 254
が、グローバルアドレスとして使える数ということですよね、
しかし、プライベートアドレスとして
クラスC 192.168.0.0~192.168.255.255があってしかも
グローバルアドレスとプライベートアドレスは重複してはいけないとなると
実際にクラスCで使えるグローバルアドレスの数は
2097150×254-256×254 と言うことですか?
>
>>クラスCは192.0.0.0~223.255.255.255ですよね?
>
>そうです。
>でも,クラスという考え方自身が廃止されています。
>そこに注意してください。
それは、今配布されているアドレスがクラスCだけということですか?
それに関してなんですが、Solaris2.6の秀和システムから出ている本
でA,Bのクラスのアドレスを返してもらってとあるんですが、
A,Bを返してもらったからといってクラスCの範囲は決まってるので
そのかわりにクラスCのアドレスを再配布したところで帰ってクラスC
が枯渇すると思うのですが・・・また、クラスという考え方が
廃止されていますというのはどういうことですか?
IPアドレスの基礎知識
まず,基本的なことですが,
IPアドレスというのは32ビットの数値で,
これがいくつもあるわけではありません。
元々,グローバルとか,プライベートとかいった区別をせずに,
個々のコンピュータに他と重複しないユニークな値を割り当てる,
というルールがあっただけです。
インターネットでは,他との重複を避けるために,
登録申請によってアドレスを割り当てる方法を採用していました。
この申請によって割り当てられたアドレスをグローバルアドレスといいます。
その後,インターネットでアドレスが足りなくなったときに,
まだ割り当てていないアドレスの中から,
プライベートアドレスというものを決めました。
そして,プライベートは登録申請なしに,勝手に使ってもよい,
ということにしました。
すると,プライベートアドレスはあちこちで同じ値が
割り当てられることになるので,もう一つルールを決めました。
プライベートアドレスは,社内ネットワークなどの
閉じたネットワークで使うことにして,
それを割り当てたマシンはインターネットには直接接続しない,
というものです。
これなら,プライベートアドレスは,
その閉じたネットワーク内だけで,インターネットでは使いませんから,
アドレスの重複は起こりません。
また,閉じたネットワークを他と接続してなければ,
ここでもアドレスの重複は起こりません。
要するに,プライベートとグローバルは,別々のものではなく,
元々は一つのものだったわけです。
(用語を使って説明すれば,同じアドレス空間だということです)
そして,その一つのものを,範囲を区切って二つに分けた
と考えればよいでしょう。
それから,アドレスのクラスの件ですが,
これも,一つのIPアドレスを範囲によって,いくつかに分けたものです。
IPアドレスは32ビットの数値ですが,これを二つの部分に分け,
上位ビットをネットワークを識別するための番号として使い,
下位ビットを個々のコンピュータを識別するために使います。
前者をネットワーク番号,後者をホスト番号と呼びます。
住所を表す,丁目と番地と同じことです。
ここで問題なのは,IPアドレスは全体が32ビットですが,
そのうち上位何ビット分がネットワーク番号で
下位何ビット分がホスト番号なのか決まっていません。
昔は,それをアドレスの範囲で決めていました。
そのアドレス範囲がクラスです。
クラスAなら,上位8ビット分がネットワーク番号で
残りがホスト番号,つまり下位24ビット分がホスト番号となり,
クラスBなら上位16ビット分がネットワーク番号,
クラスCなら上位24ビット分がネットワーク番号,
というわけです。
この方法でアドレスを割り当てるときは,
一つのネットワーク番号を,登録申請によってどこかの組織に割り当て,
そして,その組織内部でホスト番号を個々のコンピュータに割り当てる
ことになります。
ただし,この方法だとネットワーク番号の数が足りません。
正確な数は計算しないとわからないので端折りますが,
ネットワーク番号の数は
クラスAで120数個,クラスBで1万数千個,クラスCで200万個,
しかありません。
インターネットは全世界の企業や団体にアドレスを
割り当てなければいけないのに,これでは足りないわけです。
また,この方法では,一つのネットワークでのホスト番号の数が
多すぎることも問題です。
ホスト番号として使える数はそのビット数によって決まるので,
アドレスのクラスによって違います。
クラスAだと,ホスト番号は約1600万個
クラスBだと,65534個,クラスCで254個となります。
だから,最低のクラスCでも254個分のホスト番号を
一つの組織に割り当てることになってしまいます。
これもアドレス不足の要因となりました。
そこで,割り当てる単位をもっと小さくする方法が考えられました。
アドレスの範囲によってビット配分を決めるのではなく,
サブネットマスク値によって,
ネットワーク番号とホスト番号のビット配分を決める方式です。
つまり,クラスという考え方を廃止したのです。
これなら,アドレスの範囲に関係なく,ビット配分を決めることができ,
さらに,ホスト番号のビット数を減らすことによって,
一つの組織に割り当てるアドレスの数を減らすこともできます。
そして,既に割り当てたクラスAやBのネットワーク番号を
返してもらい,それを細分化して,皆に割り当てたわけです。
これで,多数の企業や団体にアドレスを
割り当てることができるようになりました。
これが『クラスを廃止した』という言葉の意味です。
また,ネットワーク番号とホスト番号のビット配分を決める仕組みは
TCP/IPプロトコルソフトの中に組み込まれています。
だから,クラスを廃止するに当たって,TCP/IPプロトコルソフトも
その部分が修正されました。
今,我々が使っているTCP/IPプロトコルもすでに修正されています。
そのため,クラスの考え方に従って,
ネットワークとホストのビット配分を決める,
というルールを考える必要はなくなっています。
その意味でも,アドレスのクラスはもうなくなってしまったのです。
『完全理解TCP/IPネットワーク』の第2章にも解説があるので,
それも参考になるでしょう。
長くなっちゃいましたけど,疑問解けました?