IPヘッダのチェックサムについて教えてください。
ネットワークの勉強を始めたばかりの yam と申します。
突然の書き込み失礼します。
ネットワークの基礎知識を勉強する上で、戸根さんの「ネットワークはなぜつながるのか」を薦められ、そちらを参考に勉強しています。
そこで質問なのですが、
IPヘッダのフォーマットの説明で、ヘッダー・チェックサムは「今はつかわれていない」とのことですが、なぜ使われなくなったのでしょうか?また、使われていないのであれば、このフィールドにどんな値を設定しても、通信への影響はないのでしょうか?
自分で調べてみてもわからなかったので書き込みをしてみました。
よろしくお願い致します。
日時:
07/10/10 19:53
コメント
パケット受信時にチェックサムを検査しないということです
yamさん,こんにちわ。
IPはイーサネットや通信回線といった通信技術を使ってパケットを運びますが,
そうした通信技術にはパケットのエラーをチェックする機能が備わっています。
そして,そのエラーチェック機能の方が,
IPのヘッダチェックサムより精度が高いんです。
そのため,ルータなどでパケットを中継する際に,
イーサネットや通信回線の段階でエラーチェックすれば十分と考え,
ヘッダチェックサムの検査を省略するのが通例となっています。
そうすることで,わずかかもしれませんが,
パケット中継時間を短縮することができます。
これが『使われていない』という意味です。
ただ,実質的に使われていなくても,そこにいい加減な値を入れてしまうと,
IPの仕様に適合しなくなってしまいますし,
律儀にチェックサムを検査する機器もあるかもしれませんし,
そうした律儀な機器があると,そこでエラーになり,
パケットを中継できなくなってしまいます。
だから,チェックサムには正しい値をセットしなくてはいけません。