はじめまして。まさると申します。
『ネットワークはなぜつながるのか』を読み始めたところです。丁寧に書いてあって、とても分かりやすいです。
ところで本の内容とは直接は関係ないのですが、最近はEthernet機器でジャンボフレーム対応という物が出ていますね。
そこでふと思ったのですが、そもそもEthernetのMTUが1500バイトになった決定的な理由というのは何かあるのでしょうか?
もしご存知でしたら、教えて下さい。
(特に理由は無く単にそう決めただけ、とかだったらつまらない質問で申し訳ありません・・・)
コメント
遅延時間と利用効率のバランス
まさるさん,こんにちわ。
メッセージを見落としており,返事が遅くなりました。ゴメンナサイ。
> そこでふと思ったのですが、そもそもEthernetのMTUが1500バイトになった
> 決定的な理由というのは何かあるのでしょうか?
その辺の理由は私も詳しくは知りませんけど,ある程度の推測ならできます。
パケット長は,パケット遅延時間,ネットワークの利用効率の両方に影響を与えます。
パケット長を長くすると利用効率は上がりますが,遅延時間が長くなってしまい,
逆に,パケット長を短くすると,遅延時間を短くできますが,利用効率が落ちます。
そのバランスを考えたときに,
1500バイトという長さが適当だと判断したのだと思います。
それから,遅延時間は伝送速度の影響を受けます。
つまり,伝送速度が速くなれば遅延時間は短くなるということです。
その結果,遅延時間と利用効率のバランスを考えるときに,
伝送速度が上がったらパケット長を長めにした方がよい,ということになります。
これが,ジャンボフレームが出てきた背景です。