LANはなぜ速い?

非常に単純な疑問なのですが教えてください。「ネットワークはなぜつながるか」のコラムにもある通り、LANは長距離伝送が困難でしたが、光ファイバーを利用することで、ネックとなっていた距離の問題も克服されつつあるのだと思います。そこで質問なのですが、端的にいって通信回線のスピートがLANよりも遅い最大の理由は何なのでしょうか?(LANが高速化を図れる理由)
通信回線といってもいろいろ種類があることは認識してますが、LANには通信回線に要求される「ムダ」がないのだろうと想像しておりますが、それは具体的にはどのようなものなのでしょうか?
ご回答お待ちしております。

名前: 
わからんちん
日時: 
03/08/29 19:58

コメント

わからんちんさん,こんにちわ。

通信回線といっても種類がいろいろあって,
それぞれ事情が違うので,
この質問にちゃんと答えるのは難しいかもしれません。
でも,一番大きな理由は経済的な要因だと思います。

インターネットとか,IP-VPNとか,広域イーサネットといった,
新しいタイプの通信回線で使っている技術は,
通信回線もLANも本質的な違いはないので,
最高速度自身は大差ないと考えてよいのですが,
(実際には,最高速度は通信回線の方が速いと思ってよいでしょう。)
通信回線だと光ファイバが長くなりますから,
工事費や維持費が高くつきます。
機器の数も自然と多くなるので,それも費用がかさむ要因です。
通信事業者の人件費や宣伝費といった費用もあるでしょう。
そのため,何十社も何百社も,あるいはそれ以上の会社が
共同で使うことによって,その費用を賄うわけです。
インターネットのような通信回線の場合は,
個人ユーザも含まれるでしょう。
要するに,通信回線の方が利用者が多いということです。
そのため,1社あたり,あるいは一人当たりの速度を
抑えないといけないということですね。

逆にいえば,費用さえ出せば
高速な通信回線を利用することもできるということです。
実際に,LAN並みの速度で通信できる回線もあります。

ご回答ありがとうございます。

少し主観も入るかもしれませんが、いわゆるアクセスの高速化を図る技術としても、Ethernetベースの技術が非常に脚光を浴びていると思います。(ご指摘のあった広域イーサーネット等)
アクセスとしては、ATMベースの技術や従来の専用線等の技術があるにも関わらず、Ethernetベースの技術が注目される背景には、ネットワーク構築時の導入コストが安いのであろうと類推しているのですが、なぜ安いのかというのがわかりません。その背景にはATMや従来の専用線にはないEthernet の伝送技術の優位性があるのかな?と類推しているのですが、この類推は正しいですか?もし、正しいようでしたら、簡単にご説明頂ければ幸甚です。(簡単ではないのかもしれませんが、宜しくお願いします。)

> なぜ安いのかというのがわかりません。

イーサネットが安いのは,
仕組みが単純だということと,
普及しているため量産効果を期待できる,
という二つの要因があるからでしょう。

> その背景にはATMや従来の専用線にはないEthernetの伝送技術の優位性があるのかな?

これは,技術的な優位性というような問題じゃないと思います。
電話というシステムは端末が無能だという前提で作られたものなので,
何から何まで網内の交換機でやらなければいけなかったわけです。
さらに,遅延時間の制限が厳しいという事情もあります。
そういった状況にあわせてATMや従来型専用線の技術は作られてきました。
ところが,コンピュータ系の通信は前提条件がまったく違います。
つまり,高性能なコンピュータがつながることを前提に
ネットワークを作ればよいわけです。
しかも,電話に比べて遅延時間の制限はかなり緩いといってよいでしょう。
だから,単純で安いイーサネットで十分だということじゃないかしら。