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ピュアIPという言葉は,企業の戦略を表す言葉として使われているようです。実際には,状況によって三つほどの意味があるようです。

(1)IPプロトコルでNetWareを動かすこと
  NetWareは最初IPXを使っていましたが,インターネットが普及してきたときに一部の機能がIPでも動作するように変更されました。そして,最終的にIPXを全部IPで置き換えるように変わりました。その最終段階のIPだけですべての機能を実行できるものをピュアIPと呼ぶようです。この場合は要するに,Novellの戦略を表す言葉として使われていますね。

(2)社内ネットワークをIPで統一すること
 これも考え方は(1)と似ています。社内ネットワークをIPに統一するといろいろなメリットがあります。そのお手伝いをしましょう,というコンサルティング企業のイメージ戦略を表す言葉として使われています。

(3)光の信号に直接IPを乗せること
 通信事業者の目でみると,今のネットワークは光ファイバの上にSONETなどの階層がいくつかあって,その上でIPが動いています。その途中の階層を取り去って,光の信号に直接IPを乗せる技術(IP over WDM)もピュアIPと呼んでいるようです。これは,そういった技術を売り物にする機器メーカや通信事業者の戦略を表す言葉ですね。

ということで,ピュアIPという技術があるわけではないようです。しかし,今後は(3)を表す言葉として使われる機会が増えるでしょうから,(3)の技術を指してピュアIPと呼ぶようになるかもしれません。

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