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ネットワーク屋さん、こんにちわ。

拙著を三冊もお読みいただきありがとうございます。

PPPっていうのは、元々、専用線や電話回線を使って
1対1の関係で繋がった2台の機器の通信動作をコントロールするものですよね。
だから、送信者や受信者を識別するための情報がありません。
つまり、アドレスのようなものはないわけです。

そういう仕組みですから、そのままでは
イーサネットのような多対多の関係で通信する環境では使えません。
そこで、イーサネット上でPPPを動かすときは、
イーサネット上で1対1の関係を作り出す仕組みを利用します。
PPPoEっていうのはその役割を持ったものなんです。
そして、その1対1の関係をコントロールするにはセッションIDなどの制御情報が必要ですが、
それをまとめたものがPPPoEヘッダです。
だから、イーサネット上でPPPのやり取りを行うためには、
PPPoEヘッダは欠かせません。

というわけで、データパケット(IPパケット)を交換するときも
PPPoEヘッダは付きます。
それから、PPPのヘッダといいますか、
こちらはプロトコルっていう2バイトのフィールドですが、
それも付きます。

そして、PPPoE上のIPパケットは次のような格好になります。
 ・MACヘッダ(14バイト)
 ・PPPoEヘッダ(6バイト)
 ・PPPメッセージのプロトコルフィールド(2バイト、値は0021)
 ・IPパケット

詳しいところはパケットを見るとよくわかります。
自宅でPPPoEが使えれば、Wiresharkとかで簡単にパケット見れますし、
見れば一目瞭然。あーそういうこと、って感じです。
さらに、パケットを見ながらPPPとPPPoEのRFCを読めば、
細かいところまでわかります。

VPN関連を学習しているとのことですが、
そうやって、PPPやPPPoEを理解する経験を積んでおくと、
VPNを理解するときに役立つと思いますよ。

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