返信

匿名希望さん,こんにちわ。

>サブネットマスクはクラス(A,B,C・・・) 分けされたアドレスを、
>さらに細かく分割するしくみ。と、書かれている本もあるし、

この考え方は,以前使われていた古いもので,
今のインターネットでは使われていません。
今のインターネットはCIDR(Classless Inter-Domain Routing)
という考え方を採用しています。

ただ,クラスからCIDRに変わったというのは,考え方が変わったということであって,
実装面ではCIDRはクラスと互換性がありますから,
クラスに基づくアドレスが使えなくなったわけではありません。
その辺がややこしいんですけど。

ついでに,実装面での違いも説明しておきましょう。
実装面での違いは,マスク値で設定できる境界の位置の制約です。
昔は,マスク値で設定する境界は
クラスによって決まるネットワーク番号の右側(下位ビット側)に
位置しなければいけない,
というルールがあったのですが,
CIDRになって,その制約が外れて,どこでもよいことになりました。
だから,クラスのアドレスはそのままCIDRでも使えるわけです。

>ネットマスクで255.0.0.0ならクラスA が割り当てられる
>と書いてある本もあります。

これは???です。
今使われているCIDRの考え方でいくと,
ネットマスクを255.0.0.0と設定することで,
ネットワーク番号のビット数は8ビットになります。
上記は,ネットワーク番号が8ビットであることをクラスAが割り当てられる,
という風に表現しているのでしょうけれど,
CIDRにはクラスという考え方はないので,
クラスAが割り当てられるという表現はおかしいです。

>それともネットマスクとサブネットマスクは別モノ

うーん,難しい質問です。

CIDRが登場する前は,
クラスに基づく一つのネットワークを細分化するためにマスク値を用いました。
だから,この時点ではサブネットマスクだったわけです。
ところがCIDRによってクラスの考え方が廃止され,
マスク値は一つのネットワークを細分化するもの,という考え方ではなく,
マスク値によって一つのネットワークが定義されることになりました。
だから,サブネットマスクという呼び方ではおかしくなったので,
ネットマスク,あるいは,アドレスマスクと呼ぶようになりました。
でも,実装面では制約が外れたというだけのことで,同じようなものです。

ということで,同じといっていいのか,違うものというべきなのか,迷いますね。

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