返信

紘明さん,お久しぶりです。

>デジタル(信号)とアナログ(信号)の違いはなんなんでしょうか?

うーむ。
そもそも,デジタル信号とは何か,アナログ信号とは何か,
っていう言葉の定義からやらないといけないかもしれません。

変調技術を使わずに,
デジタルデータを信号に直接対応付けたものをデジタル信号と呼ぶことにすれば,
デジタル信号は,四角い波形,つまり矩形波になり,
アナログ信号は矩形波とは限らず,いろいろな波形になる,
という点が両者の違いってことになりますね。

でも,デジタルデータを(方法の如何に関わらず)
信号にしたものがデジタル信号だ,ってことになると,
元のデータがデジタルなのがデジタル信号で,
元がアナログだとアナログ信号っていうことになりますね。

まあ,普通は前者のように考えるでしょうから,
以下ではそう考えることにしましょう。

>Q,ADSL接続サービスの特徴について、正しく説明がされているものを選べ。
>という問題で答えが
>A,音声帯域より高い周波数帯を用いたデジタル信号を送るために
>距離による減衰が大きく、ノイズにも弱い。
>ってなっていたんですけど。
>自分の考えとしてはアナログ信号に思えてしまうんですけど、どうなんでしょうか?

デジタル信号には次のような特徴があります。
波形が四角く,その角の部分に高い周波数成分が含まれます。
だから,距離による減衰が大きくなります。
また,変調技術を用いる場合は,特定の周波数の搬送波を使うことが多く,
その場合,搬送波の周波数とは違う周波数をノイズとして除去することができますが,
デジタル信号の方は搬送波という考え方がないので,
このようなノイズ除去はできません。
だから,デジタル信号は,距離による減衰が大きく,ノイズに弱いということになります。

矩形波のデジタル信号に関する性質はこれでいいんですが,
紘明さんが言いたいのは,
ADSLはデジタル信号ではなくアナログ信号ではないのか,
という意味なんですよね?
だとしたら,私も同じ疑問を感じます。
ADSLはデジタルデータを送るための技術ですが,変調技術を用いるので,
上の定義で前者の考え方に従うと,信号はデジタル信号とはいえません。
まあ,デジタル信号の意味を後者のように考えれば,
ADSLもデジタル信号だということになりますが,
その場合には,デジタル信号だからという理由で
距離による減衰とか,ノイズに弱いといった,
信号の波形に由来する性質に結びつけるのはおかしいですね。
ADSLの信号は矩形波じゃないんですから。
まあ,ADSLの信号は周波数が高いので,減衰が大きく,ノイズにも弱い,
というのは誤りではないのですけど。

>あとデジタル信号は本当に0と1の信号しかないのでしょうか?

『0と1の信号しかない』っていう言葉をどういう意味に受け取るかで,
答えが変わるかもしれません。

デジタル信号の中には,信号を読み取るときにタイミングをはかるために使う
同期用信号が含まれます。
その同期用信号はタイミングをはかるためのものなので,
その部分の信号は0や1の値を持つわけではありません。
だから,この部分は0でもないし1でもないといえますし,
0と1以外の信号もあることになります。

しかし,同期用信号は,特定のビットパターンをデジタル化したときの波形になるので,
0と1を信号に対応付けたもの,ともいえます。
その意味では,デジタル信号は0と1しかありません。

こんな説明でわかるかしら。

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