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データリンク層というところに話を広げるとややこしいことになりますね。

データリンク層という言葉は,ご存知のようにOSI参照モデルで登場した言葉ですが,
ISOプロトコルという形で実装するときに採用されたものはHDLCでした。
つまり,データリンク層の実体は,当初は,HDLCだったということです。
(後からLANがデータリンク層に追加されますが,その話題は省略します)
で,HDLC自身には誤りの検出と回復(誤り発生時に再送するということ)
の両方がありますから,e-wordsの解説は正しいわけです。

ところがPPPはHDLCをそのまま使っているというわけではなく,
単にHDLCのフレームフォーマットを流用しているに過ぎません。
元々のHDLCのヘッダには,
誤り回復用に受信確認などの情報を格納するフィールドがあるのですが,
PPPはそのフィールドを使っていないんです。
だから,PPPのHDLCと元々のHDLCはイコールではありません。

この辺は確かにややこしいのですが,
しまさんが混乱している理由はもう一つあるように思います。
データリンク層という言葉は,HDLCやLANといった通信システムが
ネットワーク全体のどこに位置付けられるかを現す言葉であり,
OSI参照モデルは,その役割と機能のガイドラインを示してはしますが,
参照モデル自身は実体のあるプロトコルではありません。
つまり,HDLCやイーサネットのような,具体的な仕様があるプロトコルではないのです。
ところが,それを実体のある通信システムの機能と見なしているので,
余計な疑問が沸いてきているのではないでしょうか。

OSI参照モデルとISOプロトコルは失敗したプロジェクトであり,
今は誰も使っていない旧式の考え方ですから,
もう,忘れた方がよいように思うんですけどねえ。
皆さんどう思います?

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