GARPのデータパケット部分の宛先MACアドレスについて

戸根先生

お世話になります。
ナイペータでございます。
質問がありまして書き込みしております。

現在は、ケーブルネットワーク会社に勤務しており
ネットワークはなぜつながるのかに記載のあったBASについて
日々、その仕組みを理解しようと四苦八苦しております。
その際でも、先生の書籍が大いに役立っております。

さて、今回の質問は以下です。

・GARPについてです。
 機器交換によるMACアドレス変更時に機器が自動的にGARPを行ったとしたときの話です。
 その際に、交換した機器からGARPが発行されるわけですが、
 その際のイーサネットバケットの宛先MACアドレスと
 データパケット部分の宛先MACアドレスに何が入るのかについて確認したいです。
 想定しているのは、ブロードキャストでの通信となると思われるため全て1がセット
 されているとは思っています。

よろしくお願いいたします。

名前: 
ナイペータ
日時: 
16/05/30 20:54

コメント

ナイベータさん、お久しぶりです

GARPのパケットの中身がどうなっているのか知りたい
ということかしら?

それだったら、WireSharkとかでパケットの中身を見ればすぐに分かります。
とりあえず、手元のマシンでやってみたのを下に載せておきます。
(ページ幅の都合で一部私が編集してます)

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Ethernet II, Src: 08:00:27:ea:12:d4, Dst: ff:ff:ff:ff:ff:ff
Destination: ff:ff:ff:ff:ff:ff (ff:ff:ff:ff:ff:ff)
Source: 08:00:27:ea:12:d4 (08:00:27:ea:12:d4)
Type: ARP (0x0806)

Address Resolution Protocol (request)
Hardware type: Ethernet (1)
Protocol type: IP (0x0800)
Hardware size: 6
Protocol size: 4
Opcode: request (1)
Sender MAC address: 08:00:27:ea:12:d4 (08:00:27:ea:12:d4)
Sender IP address: 0.0.0.0 (0.0.0.0)
Target MAC address: 00:00:00:00:00:00 (00:00:00:00:00:00)
Target IP address: 10.0.2.15 (10.0.2.15)
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ポイントは次の二つでしょう。

Sender IP addressはゼロ。
ここに値を入れると、ARP受信側のARPキャッシュにIPアドレスが入るかもしれません。
GARPを送信する時点では、ARP送信側のIPアドレスはまだ確定していないため、
それがARPキャッシュに入るとまずいので、ゼロにします。

Target MAC addressもゼロ。
ここは通常のARPと同様にゼロ、つまり、無効を表す値です。
ARP送信時点でこの値は分からないので、無効を表すゼロにするわけです。
なお、ここをブロードキャストにしてはいけません。
ブロードキャストアドレスは"無効"を表すわけではありませんから。

先生
いつもありがとうございます。
連絡が遅れたこと、お詫び申し訳ます。
的確な説明ありがとうございます。
やはり、先生の説明には納得感があります。
また、よろしくお願いいたします。

以上